10月31日
原爆症の新しい認定のための与党の会合がありました。この問題は、被爆地である広島県の議員と長崎県の議員が最も関心をもっていますが、医療に関する科学的知見の取扱いの問題であるため、私は当選直後から検討に加わるように要請され、多くの見解を述べてきました。従来の認定基準の科学的側面の問題点は、過去の世界史で実際に人が被爆した事件は僅かであり、そこでの被爆線量なども、後日の必ずしも信頼性の高くない推計を基にしている点にあります。他県が中心の問題ではありますが、国民のために専門性を発揮する場が少しでも多くあることは、議員となった初志にも叶うことで、今後も頑張ってまいります。
10月30日
自民党青年部の研修会に招かれ、山梨の石和温泉へ行きました。この度の参議院選挙の総括について、また、党の中央と地方の意思疎通について、多くの意見が出されました。継承の中にあって改革を遂げていく若い保守層こそが、これからの日本の担い手です。如何にして、彼等に政治過程の中に参画してもらうかが、喫緊の課題になっています。党の青年部のメンバーの多くは、20代や30代の前半までに政治の世界に入っていた人間が多く、その意味で、一般社会で生活する人々の暮しぶりや考え方を本心から理解するには、相当の努力が必要だろうと思います。
10月28日
児玉で開催されたMOA埼玉が主催する「自然農法と健康の里祭り」にお招きされ、「医農連携と地産地消」という演題で講演を行いました。今や国民の半数近くが予備群とされる生活習慣病を予防するための鍵は、なんと言っても、食生活の改善と運動量の増加です。「何を」「どうやって」食べるか?どうやって無理なく運動を増やすか?言うは易く行うはしの問題です。脂分を控え、良質なタンパク質を多く、炭水化物の摂取を調整する。日常生活の中で、よく歩き、よく動くように心がける。日本食は、世界で最も美味しく、かつ、最も健康的な料理です。安全で質の高い日本の食材、特に地域で採れた新鮮な食材を食べることは、生活習慣病予防の第一歩といえます。
その後、南へ向かい、熊谷医師会の60周年記念式典に出席した後、三郷の鈴木義弘県議会議員の後援会が開催した彦根地区の会合へ伺いました。北西部から最南東まで動き、埼玉県の広さを改めて感じた1日でした。
10月25日
党の環境調査会において地球温暖化対策の現状と課題について議論に参加しました。温暖化対策が、計画通りに進んでいないことは、周知の通りです。政府は今後の対策によって温暖化ガス排出量が減少していくと見込んでいますが、今までも原発の稼動状況の悪化などの想定外の要因によって、計画と現実は大きく乖離してきました。厳しい認識が必要です。
ただ、温暖化ガス排出量が、産業部門で減少していることは事実です。最も問題なのは、家庭です。「環境、環境」と掛け声は上がっているが、国民一人ひとりが本当に真剣に考えているかというと、まだまだ問題です。環境税など経済的なインセンティヴを活かす仕組みの利用は、多くの批判があるものの、こういった実情を打開するためには有効な政策手段といえます。党の議論の中でも「環境税の負荷で、本当に温暖化を止められるのか?」などと、やや高圧的な論調での反論もあるのですが、少なくとも環境税が温暖化ガス排出抑制に有効であることを裏付ける実証的根拠は少なからずあります。もちろん、国民全員の自主努力を促していくことが第一ではありますが、実情から目を逸らさないことこそ、政治家としての責務だと思います。
10月23日
経済産業委員会の初回の質問が行われました。中小企業振興,消費者保護,エネルギー・環境対策,研究開発振興,国際経済連携など、経済産業行政をめぐる課題は多岐にわたり複雑・緊密に関連し合っています。現在までの諸領域の知識と経験を結集して、頑張っていきたいと思います。
お昼時に「社会保障制度を考える会」という勉強会が開催され、舛添要一厚生労働大臣自ら出席して、直接に質問に答えて下さいました。舛添大臣は、埼玉県にも度々応援に来て下さいましたが、気さくで楽しい方です。厚生労働省の行う試算推計が毎年変更されるため、その度に制度変更を考えなければならない実態を指摘し、統計学的手法を用いて偏差幅等の推計リスクを明示した結果を出すように求めました。大臣は大きく頷いて了承してくれました。
夜には、大宮で開催された土屋品子衆議院議員のパーティーに出席し、ご挨拶しました。地元が土屋議員の旧選挙区だった関係で、長年にわたり、親戚中でお世話になっています。衆議院選挙が近いのではないかとの憶測が流れる中、土屋議員は前内閣での環境副大臣の重責を終え、地元の活動に力を入れるという話をしていました。
10月21日
春日部にて自由民主党第13選挙区の役員会が開催され、土屋品子衆議院議員,樋口利邦県議会議員,石井平生県議会議員,清水寿郎前県議会議員(司会),遠藤俊作前県議会議員,春日部・蓮田・久喜・白岡・宮代・菖蒲の各市町会議員の方々,自由民主党支部の役員の皆様方が出席する中、ご挨拶をさせていただいました。
10月20日
鳥取大学第一外科学教室の開局60周年記念の祝賀会にお招きいただき、記念講演を行いました。
演題は、「日本の外科医療の明日―その可能性と課題―」です。3K(「きつい」、「危険」、「給料が安い」)職場の典型とされる外科の志望者は、年々減少しています。本年の日本外科学会総会における門田守人大阪大学副学長の会長講演では、昨年11月に学会が行ったアンケート調査の集計結果が発表されましたが、2018年度には、新たな外科医志望者がゼロになるという推計でした。緊急医師確保のための対策や医療機関の機能分化による大病院への受診者集中の緩和などが図られていますが、今日の外科系医療を支えるためには、現場はどうしても過酷になります。むしろ、「きつい」・「危険」な業務であるということを前提に、頑張る医療従事者がより報われる制度にする必要があるのではないかと思います。
ただ、医療の実態は大変複雑で、一つの施策が思いもかけない結果になって現れてくることが少なくありません。外科医の側では、まず、自らのprofessionalismと倫理性を磨き、医療の質と説明責任の向上に務めるという本来の在り方に立ち返り、医療従事者への国民的信頼を回復させていくことが重要であると思います。
10月19日
医療科学財団主催のシンポジウム「医療法人制度改革の評価と今後の課題」に参加しました。
座長を務めた田中滋慶應義塾大学教授は、公私にわたり、大変お世話になっている医療政策学の恩師です。医療法人制度に関しては、公益性・非営利性を貫く考え方と、自由主義的観点から営利性を認めていくべきだとの両主張があり得るところです。
今回の制度改革では前者の観点が重視されましたが、医療従事者のインセンティヴへ配慮した改革も同時に必要だと思います。如何なる制度が国民医療の安全確保と質の向上にとってより優れているのか、今後も大いに議論していきたいと思います。
10月18日
川口で開かれたNPO法人市民生活安全保障研究会のシンポジウム「災害と医療」にご挨拶に伺いました。
法人の代表理事の須田清弁護士(大東文化大学法科大学院教授)は、私の司法修習時代の恩人です。お酒が大好きな先生ですが、人権擁護の精神を叩き込まれた覚えがあります。医事法にも造詣が深く、現在でも、諸面にわたりご指導いただいております。今回のシンポジウムのテーマも、まさに医療と法が関連する市民生活の重要課題であり、シンポジストも聴衆も大変熱心でした。
10月15日〜17日
国会の“花形”と称される予算委員会が開かれました。近い将来、自分が行う日に備えて、時間の許す限り、質疑を見学しました。福田総理の答弁の仕方も、大分慣れてきたように感じられました。
15日には、早川忠孝衆議院議員主催で自由民主党第4選挙区の皆様に志木にお集まりいただき、「古川俊治国政報告会」が開催されました。司会は、柴山昌彦衆議院議員です。早川議員、柴山議員、古川俊治は、3人共に弁護士であり、党の政策形成のための会議では、率先して数多く意見を出しています。今後も、3人で知恵を合わせ、直面する諸課題の解決に頑張っていきたいと思います。