9月29日
麻生首相の所信表明演説が行なわれました。政局重視の民主党の姿勢に対して相当に挑戦的な内容で、補正予算の審議入りは困難になるのではないかと思われました。中山前国土交通大臣の辞任などにより、政情は波乱含みですが、責任政党として政策重視の姿勢を貫いていくべきだと思います。
夜は、大宮で開かれた土屋品子衆議院議員の報告会に出席し、ご挨拶しました。
9月27日
「サタデー・ずばっと!」に出演しました。舛添大臣の発言が、この1週間の間に変遷したことに対して、野党議員が追及してきました。先週のVTRを見返すと、確かに、舛添大臣の発言は、長寿医療制度の根本的な改正を意味しているような誤解を招くような表現もありました。ただ、その時の大臣の話の内容を良く聴くと、真意はそうではなかったと思います。先週のテレビの2日後の総裁選の席で、たまたま大臣と隣り合わせになり、この問題についてゆっくり話す機会がありましたが、その時の大臣の意図は明らかに制度の基本は維持した上での一部の修正でした。何れにせよ、誤解を招く表現であった点はきっぱりと謝って、真に意図するところを明確にするのが責任ある態度だと思います。
午後には、「サタデー・ずばっと!」の特別編の収録があり、再度テレビ局入りし、早朝から夜まで気が抜けない1日でした。収録後には、みのもんた氏をはじめ、番組製作側と出演議員との軽い懇談の席があり、盛り上がりました。
9月24日
久々の国会となり、総理大臣の指名が行われ、麻生太郎総理大臣が誕生しました。参議院では、改革クラブの4議員が民主党を離党した関係などで、1回目の投票で過半数を得た者がなく、決戦投票となりました。
新内閣のメンバーが次々に発表されましたが、いわゆる「世襲議員」の占める割合の高さには、与党の一員ながら、残念な気がしました。もちろん、国民の利益に適う政治家であるならば、世襲議員自体が悪いわけでは決してありません。世襲議員の中でも卓抜した見識を持ち非常に優秀で高い政策作成力を持つ人も数多くいます。しかし、世襲議員の割合が余りに多ければ、憲法14条の政治的平等の理念が実現されているのかは大いに疑問です。最近は、自民党でも議員候補者の公募が一般化し、世襲の傾向は弱まってきていますが、若いうちから議員になるには世襲が絶対有利ですし、そして執行部中核に入る議員は未だに当選回数順であるため、若いうちから議員になることが有利となります。国会改革は国会議員が行う必要がある以上、多くを期待出来ないとの意見が多数あります。何の縁故もなく国政に入った者の嫉妬なのでしょうが、実際に政界に入ってみて、「世襲制度」の実状を目の当たりにすると、もっともな指摘であると思えてきます。
ただ、現在山積する諸課題の解決に向けて、新内閣のリーダーシップの下、頑張っていこうと思います。
9月23日
埼玉県鍼灸師会名誉会長(元日本鍼灸師会副会長)の安藤譲一先生の旭日双光章叙勲受賞祝賀会に出席しました。近年、鍼灸技術についても、有効性に関する科学的知見が集積しつつあり、従来の補助的な治療法といった認識から、より積極的な意義を認めるようになってきました。鍼灸療法の発展のために貢献されてきた安藤先生に心からのお祝いを述べさせていただき、今後のご指導をお願いしました。
9月22日
総裁選挙が行われ、1回目の投票で麻生太郎総裁が誕生しました。選挙後の挨拶では、来るべき総選挙に向けて、熱い想いが述べられ、また、その後の諸会合では、今回の選挙戦の各候補も一致団結して麻生総裁を支援していく旨が宣言されました。新総裁になっても、党の基本政策に大きな変化があるわけではありません。また着実に一歩一歩、必要な政策を実現していくべく頑張っていきます。
9月21日
総裁選の選挙戦最終日、大宮駅西口駅前で5候補全員による街頭遊説が行われ、関口昌一参議院議員とともに司会を務めました。聴衆の皆様が周囲の歩道橋を延々と埋め尽くす中で、各候補が10分ずつの所見演説を行い、約1時間があっという間に過ぎました。
9月20日
「サタデー・ずばっと!」に出演しました。途中で舛添厚生労働大臣が特別出演し、長寿医療制度の見直し案を提案しました。その趣旨は、75歳での一律の制度加入を改め、現役並み収入のある高齢者は従前の保険制度に残れるようにする、一律な天引きは行わない、世代間の反目を助長しない、というもののようです。新制度が合理的に作られていることは十分認めながらも、国民の皆様の感情に合わない部分が多いため、出来るだけ多くの皆様に同意していただけるような制度に見直すとの意向でした。大臣の発言を「後期高齢者医療制度の廃止」と報道したメディアもありましたが、良く話しを訊いてみると、制度の一部修正であり、野党の主張している廃止案とは全く異なります。長寿医療制度の基本は、財政的にも、医療提供体制の面からも、合理的に作られていることは、私も今まで繰り返し述べてきた通りです。対象者の7割の方は、保険料の軽減になります。終末期医療の在り方の問題も、議論を避けるべきではありません。「良い制度なのに、受け入れられていない」ならば、制度を変えるより前に、分かっていただけるまで真摯な説明を続ける努力を怠ってはならないと思います。
その後、埼玉県14区の責任者会議に出席し、三ツ林隆志衆議院議員の応援体制を固めました。夜は埼玉三四会に相川さいたま市長とともに出席し、県内で活躍している同門の諸先輩と楽しく懇談しました。
9月19日
自民党久喜支部役員会に土屋品子衆議院議員とともに出席し、総裁選を巡る状況について、報告しました。麻生候補の有利は決定的なようですし、地元党員の多くも麻生候補の掲げる当座の経済対策に期待していましたが、単なる選挙目当てであっては困ります。中期的な財政再建と、中長期的な構造改革は、必要不可欠な課題です。ここまで何とか進めてきた構造改革の成果を台無しにしてしまうようなバラ撒き政策は許されないことを、再確認しました。
与党・野党伯仲が報じられる中で、来るべき総選挙は熾烈極まる争いになると考えられます。しかし、責任与党として、国の厳しい状況から目を逸らすことなく、真に国民の将来の安心のための正論を戦わせていくべきだと思います。
9月18日
臨床病理学会の規約委員会で、一般社団法人化への対応を検討しました。2006年に成立した公益法人改革に関する諸法により、現行の公益法人は、認定を受けた上で税法上の特典等を受ける公益社団法人と、その他の一般社団法人に分かれることになりました。医学会の多くは、公益認定を受けるに至らない規模であり、一般社団法人に移行することになります。でも、定款変更を検討する中で、新制度が従来の医学研究者の一般認識とは齟齬(ソゴ)を生じる部分が少なくないことが分かってきました。今後は、このような現場の実状をふまえ、新法の円滑な適用のために必要な指針等を作っていきたいと思います。
9月16日
鷲宮町長選挙の出陣式が行われ、本多健治町長の応援に行きました。無投票当選が見込まれていましたが、2010年までの久喜市を中心とした1市3町での合併構想が進む中で、その仕切りの仕事には相当な困難が予想されます。新出発する久喜地域の一層の発展のためにも、内部連携を強化していただきたいと思います。
午後は、「抗加齢医学を実践する会」の発足記念会で講演しました。この会は、米国の医学者の呼び掛けで各種の領域で活躍しているメンバーで構成されているCalorie Restriction Societyの日本支部としての位置付けを持ち、私が会長に選任されました。最新の医学知見において、摂取カロリーの制限を行なうことがほぼ全ての生物種の長寿につながることが、ほぼ確実視されるに至っています。「抗加齢」の定義は様々であり得ますが、長寿を達成することが、その重要要素の一つであることは疑いありません。そこで、仲間を募って、Calorie Restrictionを実践し、皆で健康になろうというのが、米国の会員の主な活動です。ただ、私は会長を受任するに当たって、「至適な栄養を摂ること」を必須条件に掲げるよう要請し、全員の承諾を得ました。すなわち、Calorie Restriction with Optimal Nutritionを実践することを、日本支部の主たる活動としました。日本では、米国と異なり、体重は軽いのに生活習慣病型の身体状況となってしまっている人が少なからずいます。このような人には、カロリー制限ではなく、偏らない栄養摂取の方が必要なのです。最新の科学的知見を最大限度まで活用し、真に科学的な抗加齢生活を実践していきたいと思います。