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活動報告

7月16日

日本コンピューター外科学会の理事会に出席後、全国都市公園整備促進協議会 総会、次いで東北新幹線建設促進期成同盟会 通常総会に出席し、挨拶しました。
夕方からは、自民党埼玉県連合会の県議会議員団の夏期研修懇談会に出席し、平素からお世話になっている県内の同志の県議会議員の皆様と意見交換しました。
自民党内で両院議員総会の開催を求める議員の署名が募られており、開催要件である総議員の3分の1を超える133人の署名が集まりました。私も署名者の一人になりました。それは、不利な情勢が伝えられている目前の衆議院議員選挙に向かって、自民党所属の両議院の国会議員が、心を一つにして戦っていくために、是非、全員が集まって、自由な意見交換と決意表明を行う場が必要であると思ったからです。一部の報道では、解散を遅らせて党の総裁選挙を選挙前に前倒しする意図があるのではないかとの憶測があったようですが、署名者の大多数は、一致団結を望む純粋な心情から署名に応じたものです。党の支援者の皆様が誤った報道に惑わされないよう願います。


7月15日

超党派の議員連盟である「科学技術の会」に出席し、元京都大学総長・総合科学技術会議 議員(現財団法人 先端医療振興財団 理事長)の井村裕夫先生の講演を聴きました。


7月14日

本会議が開催され、麻生内閣の問責決議案が、野党の賛成多数で可決しました。衆議院では、内閣不信任案が否決されたものの、今後、野党が多数である参議院では、一切審議が行われなくなるため、北朝鮮貨物検査特別措置法案などの残された重要法案を含め、法案の成立可能性は無くなります。総選挙へ向けて、一気に臨戦ムードになりました。
夜は、慶應義塾大学医学部眼科のスタッフが指導している関係で、以前からお付き合いのある南青山アイクリニック東京の移転・改装した新クリニックの内覧会・パーティーに出席しました。
その後、慶應義塾大学医学部外科で長らく師事してきた北島政樹先生が、定年後の転任先である国際医療福祉大学で新たに学長に就任されたため、その祝賀会に出席しました。


7月13日

本会議で臓器移植法の採決が行われました。まず、A案の修正案の採決が行われ、反対多数で否決されました。次いで、A案の採決が行われ、賛成138票、反対83票で可決・成立しました。A案の成立が決まった瞬間には、思わず、涙が出ました。
議員の投票を冷静に分析してみると、先に投票が行われたA案の修正案への賛成者(72名)のほとんどが、A案にも賛成していることに気づきました。恐らく、修正案へ賛成の投票を行うことで、「脳死は人の死」を好しとはしない支援者に対する配慮も可能となり、A案の採決時には、賛成し易くなったのではないかと推測されます。従って、結果的には、私がA案の修正案を思い付いたことは、A案への賛成者を増やし、A案成立の可能性を高めたようでした。
昼ごろ、麻生総理大臣が、来週早い時期に衆議院を解散し、8月30日投票のスケジュールで総選挙を行うと決定したとの報道が流れました。


7月12日

都議会議員選挙で、自由民主党が大敗、民主党が躍進し、自由民主党は第1党の座から転落し、都議会において、与党は過半数割れの状態となりました。執行部の中には、未だに「国政と地方選挙は直接関係はない」などというコメントもあるようですが、国政における与党政権への批判が、自民党の都議会議員の大きな足枷になったのは明らかです。来るべき衆議院議員選挙は一層厳しい状況になります。是非、執行部には、今回の都議会選挙を含む最近の地方諸選挙における自民党候補の敗北について、そして、来るべき衆議院議員選挙について、正面からの真摯な見解表明を願いたいと思います。


7月11日

長らく吉川市議会議員として活躍されてきた日暮靖夫先生の旭日小綬章受章を祝う会に出席し、挨拶をしました。


7月10日

本会議において、臓器移植法改正案に関する中間報告が厚生労働委員長より行われました。
次いで、A案の修正案が上程され、A案、A案の修正案、E案のそれぞれに対する賛成討論が行われました。
午後は、理事を務める「NPO法人日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」 の第1回理事会・発足式に出席しました。
夜は、母校慶應義塾大学医学部の呼吸器外科の小林紘一教授の退任を記念し、また、野守裕明新教授の就任をお祝する会に出席し、挨拶をしました。両教授とも、私が直接、ご指導いただいてきた先生で、心からの御礼と御祝を申し上げました。


7月9日

厚生労働委員会において、臓器移植法改正に関する審議が行われました。本日は、A案の修正案も新たに提出されました。もともと、このA案の修正案を思い付いたのは、私でした。
私は、移植医療にも関与した臨床外科医として、死に瀕した一人でも多くの患者を救いたいという願いから、何としても移植医療を推進したいと考えてきました。日本の法律のみが特別に厳しい要件を課している結果、高額を負担して海外に行かなければ移植を受けらない現実は、余りに不合理です。私が立候補を決意した最大の理由の一つが臓器移植法の改正であり、議員となってからは、いわゆるA案の成立のために尽力してきました。
ところが、A案が衆議院で可決された日の新聞各紙は、「脳死は一律に人の死」であるという国民のコンセンサスは得られていないとして、批判的論調を強めていました。また、A案に反対する各種宗教団体などからの参議院議員への圧力も強まり、その結果、A案への賛成をためらうようになった議員が少なからずいました。このままでは、参議院でA案が否決されて、改正案が廃案になってしまうのではないかと危惧したため、何とか、この状況を打開したいと思い、修正案を思い立ったのです。
A案は「脳死は一律に人の死」との考え方を前提にしていますが、その妥当性に関する根拠は、平成9年の脳死臨調の報告における「脳死は人の死であることは概ね社会的に容認されている」との見解です。しかし、この報告の基礎となった世論調査では、回答した国民に臓器移植を前提とすることが意識されていると考えるべきではないでしょうか。脳死下臓器移植を認めた現行の臓器移植法は平成9年10月に施行されましたが、最初の脳死下移植が行われたのは平成11年2月であり、1年4ヶ月も要しました。それくらい、脳死の問題は国民に特別に意識されていたのです。脳死の問題が発生するのは、社会一般の認識では臓器移植の場合に限られるので、「脳死」といえば「臓器移植」と切り離せない問題として国民に意識されていると考えた方が自然でしょう。すなわち、本当には、「『臓器移植を前提とする場合には、脳死は人の死』であることは概ね社会的に容認されている」というべきなのではないでしょうか。そこで、「臓器移植を前提とする場合には、脳死は人の死」との考え方を前提とするのがA案の修正案なのです。また、そもそも臓器移植法は、臓器移植に関する事項の法律上の取扱いを定めることを目的とする法律なのですから、そこでの対象事項の範囲は、臓器移植を前提とする事項に限られることになります。A案が、臓器移植法改正案である以上、「脳死は一律に人の死」との前提をとったところで、おのずから「臓器移植を前提とする場合」にしか適用され得ません。そうであれば、「臓器移植を前提とする場合には、脳死は人の死」としたところで、何の変りもないはずなのです。
最終的には、私は深く悩みました。これまで全力でA案成立のために頑張ってきた思いもあります。その結果、臨床医としての経験から、臓器移植以外の場合、例えば、救急医療における終末期医療などでも、尊厳をもった人の一生を考えた場合、脳死は死であると認めるべきだと考えていることから、自分の信念に素直に、やはりA案に賛成することにしました。
ただ、修正案の支持者は、私が提案者に加わらなくても、是非、提出したいということから、本日の修正案の提出に至ったのです。
本日は、A案、A案の修正案、E案の提案者に対する質疑が行われ、臓器移植法改正案の厚生労働委員会の審議は終了しました。


7月8日

本会議において、水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法案などの採決が行われ、可決されました。


7月7日

厚生労働委員会で質問に立ちました。〔外部リンク:参議院インターネット審議中継 ビデオライブラリにて、映像をご覧いただけます。〕
furukawa_090707.jpg現在、参議院で審議対象となっている臓器移植法の改正案は2案です。まず衆議院で可決されたA案は、ご家族(遺族)の承諾があれば、ご本人の意思が不明でも臓器移植を可能とするもので、ほとんどの外国で用いられている方式です。日本国内で受けられる臓器移植の可能性を大きく拡げるものです。もう一つはE案で、基本的には現行法のままの方式を維持し、子供の脳死下臓器移植について1年間検討するための臨時調査会を設けるという内容です。
A案提案者に対して、「脳死は一律に人の死」との考え方を前提としているのか、「脳死は臓器移植を前提とする場合に限って人の死」と考えるか、などを問いました。また、E案提案者に対して、小児の脳死の問題に1年で結論が出せるのかを問いました。