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健康科学コラム

No.39:ヒートショック

近年、高齢者が浴槽で溺死する事故が増加しています。厚生労働省の調査では、家庭の浴槽での溺死者数は、2006年から2016年までの10年で3,370人から5,138人へと、約1.5倍に増加しています。消費者庁によれば、浴槽での溺死者 […]

No.38:睡眠

人は一生のうちの約3分の1の時間を睡眠に費やしているものの、人の心身の機能に関する睡眠の役割は、未だにほとんど解明されていません。一方、近年の研究で、睡眠不足が、うつ病や糖尿病、心血管疾患などの発生や、子供の発育の問題、不妊症、認 […]

No.37:認知症研究の進歩

突出した高齢化社会を迎えている日本において、認知症は、最も社会的負荷の大きい疾患であると推計されています。認知症の患者数は増加を続けていて、65歳以上の人口の推定罹患率は現在の約18%から、2040年には22.5%程度まで上昇する […]

No.36:2023年のコロナワクチン

5月8日からSARS-CoV-2ウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同様の5類感染症となり、感染者や濃厚接触者の待機期間や、イベントや飲食店での制限が原則として無くなります。屋内でのマスク着用も原則不要(個人の判 […]

No.35:COVID-19の後遺症

日本のCOVID-19も2年半の間に7回の感染の波が繰り返し、2022年8月末現在、累計感染者数も1800万人を超えています。2022年に入ってからのオミクロン変異株の波では、ワクチン接種が進んだこともあって軽症化しており、療養は […]

No.34:サル痘

COVID-19が徐々に一般的な感染症として社会に受容されつつありますが、5月になり、動物由来のウイルス感染症である「サル痘」(Monkeypozx)の患者が欧米20カ国以上で認められ、海外渡航歴の無い人も含めて200人以上の患者 […]

No.33:今後のコロナウイルス

インフルエンザによるパンデミックと考えられる流行の記録は1800年代ころからあるようですが、パンデミックの発生が科学的に証明されているのは20世紀以降で、スペインインフルエンザ(1918~1919年)、アジアインフルエンザ(195 […]

No.32:経口薬

2021年夏の第5波で日本でも起こったように、COVID-19によって患者さんが急増すると、医療の受け入れが逼迫し、多くの患者さんに病院外の自宅や宿泊施設で過ごしてもらうことが必要になってきます。その際に、経口で服用できる医薬品が […]

No.31:COVID-19ワクチンの効果の変化と3回目の接種について

COVID-19ワクチン接種は、世界で最初に欧米で2020年12月に始まり、9ヵ月以上が経過しました。接種後早期3ヵ月くらいまでは95%近くの高い感染及び発症予防効果が認められていたファイザーやモデルナのメッセンジャーRNAワクチ […]

No.30:国産ワクチン

COVID-19ワクチンは、既に、米国、英国、ドイツ、中国、ロシア、インドにおいて開発され、実用化されていますが、国産ワクチンは、未だ探索的臨床試験の段階にあり、実用化の具体的な時期は明らかになっていません。このパンデミックを通じ […]