骨粗鬆症は、高齢者になって、骨の密度が薄くなってしまうために、背骨の変形や痛み、大腿骨の骨折の原因となり、要介護状態になることにつながる病態です。
骨粗鬆症の予防法としては、思春期などの若年期にカルシウムを十分に摂取し、運動の励行することにより、高い骨密度を獲得することが重要と分かっています。若年期に高い骨密度を獲得しておくと、後年になって骨密度の低下があっても、骨折を起こすレベルにならないで済むからです。
食事で大切なことは、エネルギーおよび各栄養素がバランスよく摂取できたうえで、さらにカルシウム(表を参照)、ビタミンD(カツオ、サンマなどの魚介類、キノコ類に多く含まれる)、ビタミンK(納豆や青菜などに多く含まれる)などの栄養素を積極的に摂取することです。高齢者ではタンパク質摂取量が少ない場合も多く、これが骨量の減少を助長していると考えられています。したがって、特定の食品やサプリメントでカルシウムのみを多く摂取するだけでなく、適切なタンパク質摂取も必要なのです。
高齢者でも、運動の励行は骨量低下を防止し、骨折防止にも有効であることが分かっています。具体的な活動としては散歩などでも構いませんが、背骨の骨折予防のためには背筋を鍛えるような運動が望ましいです。
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0点 |
0.5点 |
1点 |
2点 |
4点 |
1 牛乳を毎日どのくらい飲みますか?
(1回量:牛乳コップ1杯(160mL)) |
ほとんど
飲まない |
月1~2回 |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2 ヨーグルトをよく食べますか?
(1回量:ヨーグルト1個(100g)) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
ほとんど毎日2個以上 |
3 チーズなどの乳製品やスキムミルクをよく食べますか? (1回量:スキムミルク大さじ1.5杯(10g),チーズ一切(20g)) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
4 大豆,納豆など豆類をよく食べますか? (1回量:納豆1パック,煮豆小鉢1杯,きな粉大さじ2杯) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
5 豆腐,がんも,厚揚げなど大豆製品をよく食べますか? (1回量:豆腐1/4丁,がんも小1個,厚揚げ小1枚) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
6 ほうれん草,小松菜,チンゲン菜などの青菜をよく食べますか? (1回量:お浸し小鉢1杯) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
7 海藻類をよく食べますか? |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
8 シシャモ,丸干しいわしなど骨ごと食べられる魚を食べますか? (1回量:シシャモ・丸干しいわし2尾) |
ほとんど
食べない |
月1~2回 |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
9 しらす干し,干し海老など小魚類を食べますか?
(1回量:しらす干し,干し海老1つかみ) |
ほとんど
食べない |
週1~2回 |
週3~4回 |
ほとんど
毎日 |
2種類以上
毎日 |
10 朝食,昼食,夕食と1日に3食を食べますか? |
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1日1~2食しか食べない |
欠食することが多い |
1日3食きちんと食べる |
~結果~
合計点数 |
判定 |
コメント |
20点以上 |
良い |
1日に必要な800mg以上とれています。このままバランスのとれた食事を続けましょう。 |
16~19点 |
少し足りない |
1日に必要な800mgに少し足りません。20点になるよう、もう少しカルシウムをとりましょう。 |
11~15点 |
足りない |
1日に600mgしかとれていません。このままでは骨がもろくなっていきます。
あと5~10点増やして20点になるよう、毎日の食事を工夫しましょう。 |
8~10点 |
かなり足りない |
必要な量の半分以下しかとれていません。
カルシウムの多い食品を今の2倍とるようにしましょう。 |
0~7点 |
全く足りない |
カルシウムがほとんどとれていません。このままでは骨が折れやすくなってとても危険です。食事をきちんと見直しましょう。 |